課題解決に向けた取り組み事例

最新のIoT技術により検針が困難な離島の自動検針を実現兵庫県姫路市様

Point

  • 検針員による目視検針が困難な離島の検針業務を無線通信により遠隔で行えるように
  • 検針にかかる時間や労力を大幅に軽減
  • 将来的には検針データを活用した新たなサービスなども可能に
兵庫県姫路市の沖合に浮かぶ家島諸島、その中の西島には約30個の水道メーターが設置されています。
定期航路がなく、西島に検針作業に行く場合は、船をチャーターする必要がありました。さら、船着き場も整備されていない場所があり、島への上陸は潮の干満や天候にも左右されるなど、検針業務を行うこと自体が困難な環境でした。
西島の検針はほぼ1日がかりで、船のチャーター費用もかかるなど、大きな負担がかかっていました。

先進技術の研究・取り組みを活かし、自動検針を実用化

こうした課題を解決するため、第一環境では省電力で長距離通信が可能なLPWA( Low Power Wide Area)と呼ばれる技術を活用し、自動検針を実現しました。
今回西島では、数種類あるLPWAの規格のうちの1つ、Sigfoxを採用。西島の全水道メーターにSigfoxの無線発信機を設置し、その電波を隣の家島にある基地局で受信します。基地局からネットワークを通じてSigfoxのデータセンターに格納された検針データを、第一環境姫路営業所からWeb経由で確認し、水道料金システムに移行します。西島までの長い移動時間をかけることなく、検針業務を行えるようになりました。

データを活用したサービスの向上、新たな価値の提供も可能に

自動検針によって、難検針箇所での労力やコスト軽減を実現するだけでなく、毎日指針値を取得することができるため、将来的には様々なサービスが可能になるでしょう。無断使用開始や転居、漏水の早期発見・事後検証に役立てたり、独り暮らしの老人に対する見守りサービスなどデータを活用した様々な価値の提供が考えられます。
第一環境では、水道事業体様のニーズなどを考慮しながら、最新技術を活用し、水道事業の課題解決に取り組んでいきます。

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